今週の黒ロン:『明日ちゃんのセーラー服』

はじめに 9月6日は黒髪ロングの日ですね! ……という文化を根付かせるために、このブログでは企画してきました。肝心のブログ活動が停滞しがちですが、個人としては続けられるうちは続けていきますので、ついてこれる方はぜひついてきてください。 黒髪ポニ…

今週の黒ロン:『斉木楠雄のΨ難』

今週の週刊少年ジャンプに掲載された『斉木楠雄のΨ難』「第242回 Ψを見抜け!完璧美少女の試練」 が非常に良い回だった。照橋心美さんメイン回。 斉木楠雄のΨ難 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者: 麻生周一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/02/04メデ…

『月がきれい』を月がきれいになれないという話

相談事のある人はたいてい的確なアドバイスなんて求めていなくて、ただ話したいだけだから話を聞いてあげるだけで十分という説がある。 それは一見ひどく無意味な行為のようで、たしかに悩みや不安を口にするだけでいくらか気分が楽になるという経験はあって…

株式会社を退職します。

タイトルの通りですが、このたび退職の運びとなりました。 世間では某社の内定取り消し事件なども騒ぎになっていますし、転職先の採用担当を名乗る人物の詐欺という可能性もまだありますので確実とは言えませんが、たぶんおそらく。 もう上にも話を通してい…

『禁じられたジュリエット』 ミステリの存在する意義

古野まほろ『禁じられたジュリエット』読んだ。古野さんの長い警察(体制側)キャリアと本格ミステリへの強い拘り、そしてガジェットに対するフェチズムがなければとても書けなかっただろう大作。どすげえ。Kindleストアで今安い。 禁じられたジュリエット作…

『ワールドトリガー』「主役になれなかった人たち」の物語

『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール』(以下、『劇場版SAO』)を観ました。先週観たばかりでしたが、特典の書き下ろし小説ほしさに。あと先週は原作の事前知識ゼロで行ったので終始「アスナさんの髪がめっちゃ長い」という感想しか…

『劇場版SAO』 アスナさんの髪がめっちゃ長い

『劇場版SAO』観てきた。 sao-movie.net 『SAO』の前知識は主人公とヒロインだけはキャラクターとして知ってて、あとは結婚することとオンラインゲームものってことは知ってて。つまりほぼ前知識ゼロでしたが、観る上で困ることはなかったです。現実世界のこ…

ブログを書くときに意識していること2017

2009年から漫画の感想などを書いてきて、ここ2年でやっとスタイルが確立してきたなと感じています。そこでブログ書くときに意識していることを書きます。誰かの参考になるかは分かりません。 当然と言えば当然ですが最後まで読んでもらいたいと思っているの…

『悪役シンデレラ』 ヒーローショーの悪役は女子高生!?

雑誌でたまたま出会ったデビュー作「退屈しのぎは華やかに」(単行本『かわいいから許す』に収録)が気に入って以来注目していた三月薫さんの作品ということで、内容全くチェックせずに読み始めた『悪役シンデレラ』。 なんとご当地ヒーローショーのヒーロー…

桜庭さんを尊敬するたったひとつの理由

あなたがまだ桜庭さんを尊敬していないのなら、あなたは桜庭さんを尊敬しなければならない。あなたがすでに桜庭さんを尊敬しているのなら、あなたは桜庭さんへの尊敬が足りない。 われわれは桜庭さんを尊敬しているのではない。桜庭さんを尊敬させてもらって…

2016年に読んだ漫画ベスト5

ぼくのこの漫画がすごい5作。『柊様は自分を探している。』・『響 ~小説家になる方法~』・『ワールドトリガー』・『じけんじゃけん』・『思い、思われ、ふり、ふられ』でお願いします。— 水星 (@mercury_c) 2016年12月29日 ついついツイートしてしまった…

『Life Is Strange』 何度でも選び直せる選択肢の重さ

『Life Is Strange』をクリアー。もともと『ペルソナ5』をがっつりプレイできる時間を取れないから短い手軽にできるゲームを探していたはずなんですが、確かに短いけれどその代わりとんでもなく重いゲームでした。ゲームやって吐いたの初めてだよ。どうして…

今週のマガジンに『スクールランブル』最終回が載っているという話

今週の週刊少年マガジンに『スクールランブル』番外編が載っています。8年ぶりに帰ってきたスクランの、これ以上描くと蛇足になるめいいっぱいの事実上最終回であったと思います。 natalie.mu 週刊少年マガジン 2016年53号[2016年11月30日発売] [雑誌]作者:…

今週の黒ロン:『星野、目をつぶって。』

今週の『星野、目をつぶって。』が髪ってる。髪ってます。 星野、目をつぶって。(1) (週刊少年マガジンコミックス)作者: 永椎晃平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 『星野、目をつぶって。…

フィクションにおける兄・姉という立場 ~黄前姉と宮森姉~

現実に自分が兄であり弟であるという立場を持つことと関係があるのかもしれないが、最近フィクションにおける兄・姉といった立場に注目している。 少年誌掲載のバトル漫画において主人公がその兄弟と敵対していた場合、9割以上の確率で主人公が弟(兄が敵)…

2016年の「橘田いずみ語録」感想

宇都宮餃子祭り2016。その後のディナーパーティーとして『橘田いずみ餃子リサイタル2016 ~私はラー油でありたい~』という、実際行った人にしか意味が分からないタイトルのイベントが催された。 mercury-c.hateblo.jp 昨年のレポートはこちら。 参加者200名…

『聲の形』の、髪の形

「どうやったら自分が昔より成長したって事を証明できるんだろう」(佐原みよこ) koenokatachi-movie.com 『聲の形』の、髪の形 映画『聲の形』ではキャラクターが髪型を変えるシーンが散見される。 「聲(声)」が西宮には聴こえないものであり、また他者…

『君の名は。』の腑に落ちなさについて

『君の名は。』。なんとも腑に落ちない映画だった。観ている途中、美しさに心を奪われるシーンはいくつもあって(自然や高層ビルや星空、女子高生や女子大生の描写がそれだ)、あったが、やはり妙な違和感が残って、腑に落ちない。 それは設定矛盾を突きたい…

今年の黒ロン:『みわくのあくま』

(※忙しくて告知が出せませんでしたが、9月6日黒髪ロングの日にちなんだ、今年の黒ロン更新になります) comic.pixiv.net 『みわくのあくま』の上段世志子さんはクールな見た目に反してとんでもなくドジで、信じられないほど走るのが遅くて、運動神経も悪…

ラブコメ作品をどうやって長期化させるか問題

週刊連載の長編漫画は難しい 漫画の長期連載、特に週刊誌連載は(雑誌の方針によって程度の差はあれど)人気があれば長期にわたって続き、なければ短期で終わる。それは著者本人も物語の長さの想定が困難であることを意味する。 今描いている話があとどれだ…

『BE BLUES!』を読んでいない人のための『KICKS』(と桜庭さん)解説

『HUNTER×HUNTER』が休載決定でもう終わり? いやいや俺たちには桜庭さんがいるだろ!!! BE BLUES!?青になれ?(13) (少年サンデーコミックス)作者: 田中モトユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/05/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見…

今週の黒ロン:『小説の神様』

アニメ制作を主題にしたテレビアニメ『SHIROBAKO』に平岡というキャラクターがいます。 かつてアニメ制作に夢を抱き熱心に取り組んできた平岡は、業界の理不尽な現状に直面し、経験は積み仕事はできるが雑にこなすだけの状態になって現れます。業界に失望し…

『うちのクラスの女子がヤバい』という革命

1年1組はどこにでもあるごく普通のクラス。だけど、他のクラスとはちょっとだけ違うところがありました。女子生徒がみんな、「無用力」と呼ばれる、まるで何の役にも立たない、それも思春期だけしか使えない超能力を持っていたのです――。思春期女子はへん…

『ライブ ミルキィホームズ 総天然色祭』感想

初期のミルキィホームズは競馬場や始球式や平安神宮でライブをやるなど、妙なコラボ企画を連続していた。これは「他のどんなユニットもやらないようなこともやるのがミルキィホームズである」という宣言であり、新人ユニットとして登場したミルキィホームズ…

『響 ~小説家になる方法~』の巧みなミスリード(ネタバレなし)

今号のビックコミックスペリオール掲載『響 ~小説家になる方法~』第32話「絶縁」が素晴らしい。巧みなミスリードが見事にはまった回で、「あんなに前からだまされていたのか!?」というミステリ作品の叙述トリックに似た快感を得られる。そして月曜日ジ…

今週の黒ロン:『ななしのアステリズム』

連休も終わりが見え始め、ふと高校を出てからもうずいぶん経ってしまったなあと昔を思い返す。どころか大学を出てからもしばらく経っていた。 そんなふうにまあ、ぼくもそこそこに生きてきたから実感を持ってこういうことを言うのだけど、昔すごく仲が良かっ…

「七転八倒」の意味を塗り替える『逆襲のミルキィホームズ』

――長年愛されている本作ですが、この作品の魅力とは? 「ミルキィホームズがダメダメなところですかね(笑)。このダメダメな子たちが一生懸命頑張って事件を解決しようとする、前向きなダメさというか。どんどん前に突き進んでいく感じがパワーになっているん…

Kindleで二千冊持っているぼくの管理方法

honeshabri.hatenablog.com 『ファンタジスタドール イヴ』いいですね。ぼくも3倍とまでは言えませんが、確実に読む本や漫画の量は増えています。 これからタイトル通りのことを書こうと思いますが、その前にKindleユーザとしての自分の情報を書いた方が良…

今週の黒ロン:『柊様は自分を探している。』

本日発売の週刊少年サンデーで西森博之先生の新連載『柊様は自分を探している。』が始まりました。西森先生は昨年、新編集長が名前を挙げてカムバックを期待したベテランであり、最近勢いの良いサンデーの面白さがこれで安定するのではと思います。 週刊少年…

今週の黒ロン:『祝姫』

竜騎士07さんの新作『祝姫』は黒髪ロング好きで有名なイラストレーター・和遥キナさんと組んだもの。全年齢向けのわりにえろいしえぐいですね。 伝奇とジャパニーズホラーに少しギャルゲーのノリを混ぜ、怖かったりバカだったり感動したりをスイッチをオンオ…