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『ぬらりひょんの孫』 「羽衣狐」の何がすごいのか?(登場シーン編)

ぬらりひょんの孫』の「羽衣狐」が一部で話題だ。

一部つまり黒髪ロング界である。若輩者とはいえこの世界の住人である私もこの号のジャンプには衝撃をうけた。

皆が口を揃えて言うのは、『アトラク=ナクア』の「比良坂初音」を彷彿とさせる、ということ。

「比良坂初音」といえば歴代最高の黒髪ロングを選ぶとして、まず真っ先に名が挙がりそうな存在。

そこまでのレベルを、まさか少年誌の新人が・・・?

しかもこの「羽衣狐」、現時点で登場はたったの2回。合わせても2ページ半もありません。

多くの黒髪ロングを見てきた黒髪ロング好きたちが、「羽衣狐」初登場の一枚絵に心を鷲掴みにされたわけです。




これが問題の一枚絵(スキャン下手なのでできればこちらで確認してください)。

パッと見で女子高生が歩いてきただけの絵にしか見えませんが、よく見ても女子高生が歩いてきただけの絵です。

しかし女子高生が歩いてきただけのシーンに、私は背筋が震えました。この一枚絵の、「羽衣狐」の何がすごいのか?何が我々の心をつかんだのか?



私の考えでは、この絵のすごさは白と黒のコントラストとやや傾いた構図の二つ。

  • 白と黒

背景が完全に白です。背景までなくすことで白黒の対比を完璧にしています。たいていは敵が現れるシーンは背景にオーラを描いて強さを示すものですが、逆に何も描かれないのが恐怖を感じます。
顔、手とともに「白」であるリボンは学生であることを示すこと以上に人間であることを示しているような気がします。ただの女子高生、ただの人間のように「見える」。そこが重要であると思います。

制服のシワ、ラインが全く見えないベタ塗り。つまり完璧に一色の黒。
この作者さんは、かすれを出すことで墨塗りのような味の出る絵の得意な人なのでこのベタ塗りには意表をつかれました。今までとは違う表現を使うことで格の違いが出ています。

背景の白の中で浮き立つ髪とセーラーの黒。さらにその黒の中で浮き立つ指、表情、リボン。
暗闇の中、明かりで照らした一か所が浮き出るように目立つのと同様、髪とセーラーの黒につつまれた中で髪に絡む細く長い指、その表情に目がいきます。切れ長の目、かすかなほほえみ。
漆黒の髪に白い肌。黒髪ロングの魅力のすべてがこの一枚に表現されています。



  • 傾いた構図


分かりやすくするため、「正しく」戻してみましょう。



こうするとやや背景の空白が目立ちます。同じだけの空白があってもキャラの配置を変えるだけでずいぶん印象が変わります。おそらくは白と黒のバランスを考えて構図を斜めにしたのでしょう。

さらに斜めに置くことで「近づいてくる」感じが出ている。迫力。

転生後の羽衣狐さまは現時点でほとんど情報の明かされていない存在。ほとんどセリフもありません。

謎は恐怖につながり、恐怖が迫ってくるイメージが生み出されます。

そういった全てがこの一枚に集約され、ただの女子高生の絵が圧倒的な敵に見えるのでしょう。


  • まとめ


総括して、とても新人とは思えない完成された一枚絵です。

今回は登場シーン編ということで初登場の一枚絵を研究してみました。
知ってのとおり今週(もう先週?)久々の登場を果たしているので、それも詳しく研究してみたいと思います。
ていうかそれ以降も羽衣狐さまの出るかぎり続けていきます。あと俺も最近忘れてるけどこのブログはゆらちゃんを応援してしてます。ゆらちゃん大好きです。ゆらちゃんのレビューも忘れないです。


参考:黒髪ロングのヒロイン一覧