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羽衣狐さまの前髪はなぜ長いのか?

羽衣狐

やっとアクセスが落ち着いてきたところで初心に戻って羽衣狐さま更新。
(羽衣狐さまとは?→週刊少年ジャンプで大人気連載中の『ぬらりひょんの孫』に出てくるラスボスヒロイン。このブログは超プッシュしてます)

前から思っていたが、羽衣狐さまの前髪は長い。歴代黒髪ロングキャラもみてもここまで前髪の長いキャラは珍しい。「なぜ羽衣狐さまの前髪は長いのか?」今回はこの謎に迫ります。


前髪で眼が隠れているキャラといえば昔からの定番キャラの一つ。しかし最近はサブキャラではちらほら見かけるもののメインに位置している作品は少なくなったように感じます。

この手のキャラは外見の暗さ・怖さと内面の優しさ・かわいさのギャップという魅力があるのが一般的ですが、最近はまず見た目が良くないと人気にならないという流れの表れかもしれません。
性格付けではこのキャラに位置する『君に届け』のヒロインの眼が隠れていないのも外見的にキャッチーでないと判断されたからでしょう。

君に届け 4 (マーガレットコミックス)

君に届け 4 (マーガレットコミックス)

(左:『君に届け』のヒロイン黒沼爽子。前髪は眼の上まで)


この手のキャラは眼が全く見えないのが普通ですが、羽衣狐さまは前髪の間から眼が見えます。ここが大きな違い。
眼が完全に隠れているわけではないので外面の印象の変化は相対的には大きくありません。とはいえ現実的にも前髪が眼の下まできている人はそういないし、やはり何かしらの狙いがあると考えた方が自然でしょう。


  • 眼を隔てる前髪

目は口ほどに物を言うなんてことわざもあるように、目は人の表情を読み取る上で重要なパーツ。人物画を描くと分かりますが、目の描き方を変えるだけで人の印象はかなり変わります。
またアイコンタクトなんてものもありますね。目と目を合わせることでコミュニケーションを図ることができる。

ここでその目を隔てるものがあるとどうなるか?逆になります。人の表情が見てとれない。コミュニケーションが図れない。相手の表情、感情が分からない。分からないものを人は恐れます。畏れます。
前髪で眼が隠れているキャラが暗い・怖いという印象を与えるのもおそらくこれが理由でしょう。


つまり羽衣狐さまの眼が前髪で隠れているのは、怖さ・妖しさ・畏れの表現の一貫であると思います。

  • 黒と白

もう一つ。
以前書きましたが、羽衣狐さまは完璧に黒と白のみで構成されています(『ぬらりひょんの孫』 「羽衣狐」の何がすごいのか?(登場シーン編))。「黒」とは闇であり未知でありこれもまた怖さ・妖しさそして畏れにつながるからです。「白」はなぜあるかといえば、そこに「白」があることで対照的に「黒」が際立つからです。あくまで「黒」のための「白」。バランスが大切です。

さて、人間の顔のパーツを単純に白黒二分してみると、圧倒的に「白」が多い。特に顔の下半分つまりは前髪より下は基本的に「白」しかありません(男ならひげという黒があるけど)。

何が言いたいかというと、羽衣狐さまの前髪が長いのは顔の中の「黒」を増やす役割もあるのかな、と。前髪を眼よりも上で止めては黒と白のバランスが悪いとの判断ではないか?


余談ですが我が最愛の高城千砂さんは泣きボクロという「黒」を入れることでアクセントにしていました。


(『羊のうた』ヒロイン、高城千砂。美しさの究極)

  • まとめ

羽衣狐さまの前髪の長さは、その畏れの表現である。

  • 参考

前髪で眼が隠れた女の子キャラを考える〜少女達の視線と読者の視線〜 - たまごまごごはん