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キャラ属性を決めるのは設定ではなく物語視点なのかもしれない

漫画

あまり四コマは読まない方なのですが、ARRさんのすすめで宮原るり先生の『となりのネネコさん』、さらに同じ作者で先日ドラマCD化が話題になった『恋愛ラボ』を買ってきました。今回は『恋愛ラボ』のマキちゃん(←イチオシ)からタイトルの件について考えてみたいと思います。

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ』未読の方のために説明すると、マキは才色兼備の生徒会長・黒髪ロングのお嬢様、でも中身は恋の妄想にふけるアホの子。いわゆるギャップ萌えの典型なキャラ設定の子です(写真右)。
ところが『恋愛ラボ』を読んだ方には分かってもらえるかと思いますがこのマキ、不思議とギャップ萌えを感じません。むしろただのアホの子です(参考:「恋愛ラボ」から入る、宮原るりの人情アホっ子劇場 - マンガがあればいーのだ。

なぜギャップを感じないか?

これはギャップがないからでしょう。そう、マキにはギャップがあるのにないんです。

恋愛ラボ』は1話が11の四コマで構成されていますが、この中でマキの優等生という外面を扱ったのは1話につきあっても1つか2つ。ない方が多いです。つまり『恋愛ラボ』という作品の中でマキは常にアホの子として扱われているわけです。なぜか?


恋愛ラボ』を一言で表すなら、お嬢様中学に通う個性豊かな生徒会メンバーの日常を描いた四コマ作品。そしてその生徒会メンバーは皆、マキがアホの子であることを知っています。だから生徒会においてマキは常にアホの子でいられます。作品にはこの部分だけが取り出されているわけです。

つまり、マキの優等生としての面は設定としてはあるけど、作品では(あまり)出てこない。これがマキにはギャップがあるのにないという不思議の理由です。

これを違う面から考えると、キャラ属性は設定よりも物語視点によって規定されるということになります。

そもそもキャラ属性は萌えポイントをカテゴリ化しただけなので、物語視点が変わることによってそのキャラクターの違った萌えポイントがクローズアップされれば変わりうるということです。当たり前といえば当たり前の話なのですが、改めて実感したということで。

  • おまけ

でも黒髪ロング好きの自分としてはマキの一番の萌えポイントは、いつか素敵な彼に「ぬばたまの髪」だねって言われたくてヘアケアがんばってる(2巻)ところなんですが。

ここでいつか出会うだろう素敵な彼を自分だと脳内補完すれば、「俺のためにヘアケアがんばってる健気な子」ですよ!つまりキャラ属性は物語視点なんかより何より、読者の妄想によって決まるということですね。あれ?おまけ話のはずが全てが台無しになったような・・・?