「本当に」あなたは左利き萌えでないと断言できますか?

私には左利き萌えの友人がいる。これを初めて聞いたとき「ねーよ」と思った。そんな属性は聞いたこともなかったし意識したこともなかったからだ。おそらく多くの人が賛同することと思う。
ところが今、これについて悩んでいる。「ねーよ」と断言できないのだ、今は。今回はそのことについて書きたい。


私が最近目覚めたものにカチューシャがある。きっかけは『ペルソナ4 公式設定画集』での副島成記氏のインタビューだ。


ペルソナ4 公式設定画集

ペルソナ4 公式設定画集

 実は雪子のイラストを見たとき、まさに「こんな女の子今時いないのでは!?」と思って驚きました(笑)
副島:そこはもう、レトロ風デザインとしてのカチューシャですね。
 数あるレトロ風の要素の中で、なぜカチューシャを選ばれたのですか?
副島:・・・・・・カチューシャ好きなんですよ(笑)。自分のデザインには、毎回カチューシャをつけたキャラクターが、必ず一人は入っているんじゃないでしょうか?
 え?ちなみに『P3』では誰が?
副島:ア、アイギスです(笑)
(『ペルソナ4 公式設定画集』副島成記氏インタビューより)


私はP4の天城雪子やP3のアイギスが好きだ。

この二人の共通項としてカチューシャを出されたとき、初めて「自分はカチューシャ好きなのかもしれない」と思い始めた。以来カチューシャ好きである。以前から雪子やアイギスは好きだったのに、カチューシャ好きになったのはそれ以降だ。

副島さんの話を読まなければ、私はカチューシャ好きではなかった。ただ雪子やアイギスが好きなだけだった。しかしカチューシャを意識してしまったがために今カチューシャ好きである。


ツンデレにも同じことが言える。

ルイズやナギが好きな人が、ある日ツンデレという言葉を知る。
「俺が好きなルイズやナギはこのツンデレに当てはまる。じゃあ俺はツンデレ好きなのか!」
こうしてツンデレ好きができあがる。

さて、彼は本当にツンデレ好きなのか?

彼はルイズやナギが好きなだけで、シャナは好きでないのかもしれない。
あるいはツンデレ好きである彼がシャナを好きでないことを、彼はツンとデレの適切な比率で説明しようとするのかもしれない。
しかしそんな説明を加える必要はない。
彼はルイズとナギが好きで、シャナは好きではない。ただそれだけなのだから。結局ツンデレなんて四文字ではこの3人もまとめることができないのだ。

何かを言葉にしたとき、そこから何かが抜け落ち、新たに何かが発生する。


話を戻そう。今現在、左利き萌えを公言する人は私の知る限りほとんどいない。

しかし左利き萌えは本当にマイナーなのか?あなたは、私は左利き萌えではないのか?

ただ意識していないだけで実はあなたの好きなキャラには左利きが多いのかもしれない。あなたは無意識に左利き特有の仕草を気に入っているのかもしれない。左利き特有の動きが好きなのかもしれない。

それは意識してみないと分からない。


そして属性という言葉を作ることは意識させる最大の手段だ。

ツンデレが好き、嫌いという話はよく聞く。それはツンデレが属性として成り立っているからだ。

あなたは本当にツンデレが好きですか?単にツンデレと呼ばれている数人が好きなだけではありませんか?
逆も然り。ツンデレは嫌いですか?それはツンデレと呼ばれている数人が嫌いなだけではありませんか?


もし左利きという属性が存在し、それを意識すれば、もしかするとあなたは自分が左利き萌えであることに気づくかもしれない。その可能性は簡単に否定できるものではない。

・・・それでもあなたは、本当に自分が左利き萌えでないと言い切ることができますか?