『青い花』 ここまでの井汲京子さんの謎まとめ

現在連載中の作品で最も好きと言っても過言でない『青い花』。その中でも特に井汲京子さんが好きであることは何度も言及してきました。完璧な黒髪ロング原理主義者ではないものの、好きなキャラクターのほとんどが黒髪の私にとって金髪ショート美人の京子の存在は非常に大きいです。
そして最新5巻ではついに、その京子の謎が明かされます。京子の謎について4巻まででは断片的にしか語られていないため、5巻を読むに当たって整理してみようと思います。

青い花 4巻 (F×COMICS)

青い花 4巻 (F×COMICS)


1.杉本が好きなのに康ちゃんという許嫁がいる

(許嫁について)まあ形ばかりのね
<1巻4話、京子>

康「あんた私の許嫁って自覚あんの?」
京子「康ちゃんはいいお兄ちゃまよ」
<2巻10話>

こう発言しながらも傍から見るといい関係に見えるのですが・・・しかし一方で杉本への想いは消えていない。康の方は本気ということもあり、この二人がどういう関係にあるか未だはっきりしません。許嫁という表面的な関係以上のものがあるようで見えない。そしてこれについては2とも深く関わりがあるようです。



2.家庭事情が複雑らしい

京子ちゃんはいい子よ 明るくて
お母さんあんななのにどうして笑っていられるのかしら
(中略)ああいう人が身内にいるのは外聞が悪いのよ 京子ちゃんには同情するけど
<3巻15話、康の母>

康「京子の家に呼ばれたことはある?」
あきら「・・・・・・ないです」
康「それは・・・・・・知られたくない事情があるからで あなたたちに心を許していないわけではないと思う」
<3巻15話>

お母さんにはとくべつの神さまがいる
お母さんだけの
<4巻23話、京子>

お母さんにはとくべつの神さまがいる
お母さんには必要だったから
でも私はそんな母を恥ずかしいと思った
父のせいなのに
私が恥じたのは母だった
みっともないと思っている
<4巻24話、京子>


青い花』において家庭が描写されていないのはメインでは京子だけです。しかしこれらの発言からも不穏な様子はうかがえ、志村先生の表現がそれを一層引き立てます。特に4巻の表現は実際に見てもらった方が早いのですが、「何か分からないけど心にくる」感じ。しかも京子の方は無表情だから本当に彼女が何を抱えているのか分からない。


  • 井汲京子というキャラクター

京子はミステリアス美少女である。それはアヤナミのように本人が謎というわけでなく、本人が抱えているものが謎という意味である。京子が何を抱えているか読者は分からない。しかしそれが重いことだけは分かる。それでも彼女はそれを表に出すことはしない。だから京子は苦労を表に出さない健気な子でもある。ここに京子の魅力がある。


3巻までは京子というキャラクターを「杉本が好きな女の子」という一面からしか説明されなかったが、4巻以降杉本がいなくなることで京子個人へスポットが当たるようになる。人物相関図の中心にきた杉本という支柱が抜けることで人間関係が動き出し、物語視点も変わる。この兆しが見えるという点で4巻は面白かった。

さて、5巻ではこの京子の謎が解け始めるわけですが・・・その後で改めて4巻を見ると泣ける。京子ファン必見の舞台「鹿鳴館」を収録した5巻は近日発売!!