「ペルソナ4」のキャラで「けいおん!!」EDパロがすごい

先日やっと視聴したこの動画がすごかったので、ペルソナ4(P4)とけいおん!!のパロであるこの動画から考えたことを以下書き綴る。

  • 元ネタ

  • 冒頭10秒

特にすごいと感じたのは冒頭10秒で、ここに限れば元ED超えてる。

ここでどういう工夫がなされているかと言うと、モノクロ世界がフラッシュの後、一瞬カラーになるのだ。これだけ。

憶測だがこの理由は、全てモノクロのままにするとキャラクターの判別がしにくいからだろう。

元EDの秋山澪はパーカーを着ているので、それと違うキャラクターであることは分かるが、天城雪子は全体的に暗い色の占める割合が多い(雪子は黒タイツということもあってモノクロ世界において全体を占める「黒」が多い)ため、ハッキリとこれが「天城雪子」であるということが分からない。またニコ動の画質は微妙な描き方で鮮明に違いが分かるほど良くはない。基本トレスのパロで大幅な改変をするのがマイナスに働くことは言うまでもなかろう。

おそらく以上の理由から製作者のとったのは、「モノクロ世界をフラッシュの後、一瞬カラーにする」という手法だ。天城雪子はカチューシャと服が赤(黒の中で映える色)なのでこうすると鮮明に違いが出る。

けいおんのEDにおいては前に「もう一人の澪に出会う」というバージョンがあったように澪がメインに置かれている。その澪とヴィジュアルの近い雪子がいることでP4とけいおんのパロは成立にプラスになっている。パロディとはある作品に似せたものを違う作品で行う、つまり「似ているけど少し違う」を出すものである。ここで似たキャラクターがいるということがパロディにとってプラスになる。要は「少し変えれば似た感じになる」ものだ。この少しをどうやるか、さじ加減が重要なポイントである。

話がズレたが、原作の色(赤)がモノクロで映える雪子(パロ動画)は、この工夫により澪(元ED)との差異を出し、雪子であるという主張以上の効果を得ている。カラーの落差が味になっているのだ。

*訂正
コメントでフラッシュの後、一瞬カラーになる部分は元でも変わってるので独自の要素ではない、とのご指摘をいただきました。不注意な発言すみませんでした。訂正いたします。

  • 歩き方

次に目を引いたのは、23秒から各キャラクターが歩いているシーン。

冒頭のシーンにも同じことが言えるが、元EDの澪がラフな感じであることがこのパロ動画にとってプラスに働いている。なぜなら澪と雪子は原作における通常状態ではパッと違いの分かるようなキャラクターではないからだ。ここで澪が普通に歩いていたら、雪子との違いは服くらいだったろう。澪がラフな感じでちょっと足を投げ出して歩いているのはけいおん本編と違う印象で味を出しているわけだが、おかしな話、それがこのパロ動画にとってもプラスになっている。


さて、ここで歩き方に注目。冒頭述べた通り、雪子のトレス元は澪になっている。では歩き方のトレスも同じだろうか?

まぁ、見れば分かるよう雪子の歩き方は澪のそれをトレスしたものでない。なぜならこの元EDにおいて澪がラフな格好をしているからだ。いくら似ているとはいえ、この澪の歩き方を制服姿の雪子にやらせるのは合わない。そこで雪子の歩き方は紬をトレスしている。


では、紬に当たるキャラクターはどうだろうか?元EDのこのシーンは、キャラクターの特徴を歩き方ひとつで巧く出したすばらしいところだと思っているので、それを無視して作るのは(というか二人に同じ歩き方をさせる時点で)元EDのパロとして明らかな手抜きだ。


と、いうことで紬に相当するキャラクターを見てみよう。「久慈川りせ」だ。

37秒。なんと、りせは普通に歩いている。りせちー大好きな私としては、ここは感動ものだった。

何が感動って、このいわゆる普通の正しい歩き方をしているのは元EDには一人もいないからだ。

つまりこれは元EDにおけるキャラクターの誰かのトレスではなく、リアル高校生というキャラクターならこう歩くという元EDの理念をトレスして(踏まえて)「久慈川りせ」というキャラクターならこう歩くだろうと作っているのだ(*りせは元アイドル)。これは拍手喝采。



…………まぁ、このへん比較動画が上がれば一目瞭然なんですけど。でも一週間経っても出てないから作る人いないのかな?一応未完成版だし。

以下おまけで動画からP4パロについて考えたことなど。

ところで先に澪と雪子が似ていていると言ったが、それだけでなく、田井中律と里中千枝も似ている(さらに律と澪、千枝と雪子の関係も似ている)。あとの二人はそう似てはいないが、HTTは4人なのでその内2人が似ていれば半分なのでパロとしては上出来だろう。P4とけいおんはパロとしてみて親和性が高い。

  • メガネ

OP・EDでキャラクターがずっと「同じである」ことは単調に感じてしまう。だから曲の流れる中で動きを出したり、場面を急速に変えたりする。

P4ではダンジョンで戦闘するときはメガネをかけるのだが、キャラクターがメガネをかけることが公式設定なのは大きい。例えば元EDの澪のように雪子がパーカーを着た場合、原作で出てこない格好はパロとして好ましくないし、キャラクターの判別が付きにくいという点でもマイナスだ。まぁ、これが原作のちょっと場面で出る格好だった場合、小ネタというアクセントになるわけだが。
そこで目まぐるしく場面を変えたいOP・EDにおいて、原作にもある範囲内でキャラクターの格好を変えることは効果的だ。そういうわけで、P4のメガネ設定はOP・EDのパロを作る際にも役だっている。小ネタなら分からない人が出てくるが、ここまで公式ネタなら堂々と出せる。