『もしドラ』が面白くなかったラノベ読みにオススメしたい『金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら』

昨年発売された「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(以下『もしドラ』)は大ベストセラーになりました。発売後一年近く経った今でも平置きされているくらいです。余談ですが経済書のコーナーはメガネかけたおっさんの写真ばっかなので、その中にドーンと2D女子がいるとなんだか和みますね。

もしドラ』はハックルベリーな人の出したことでネット上では有名ですが、最近ではネット上で活動してる方の出版(リアルデビュー)も珍しくなくなりました。そんな中、私が密かに師と仰ぐ『マボロシプロダクト』のsi-noさんもリアルデビューされたようです。おめでとうございま……




金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら

金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら

………こ、これは……どう見ても……!?


で、いろいろ不安になりつつ買ってきたのですが、これがすごく面白かったので紹介しますよ!


Q.どんな話?
A.一言で表すと経済史タイムトラベル本です。Amazonから内容紹介ひっぱってくると……。

不思議な力をもった少女とともに、 経済史上の大事件を追体験していく物語。 少年は世界各地で発生する「経済史のねじれ」を修復するなか、 若き日のウォーレン・バフェット(やがて「オマハの賢人」「投資の神様」などと呼ばれる大富豪になる) と出会い、その教えを請うが、そこには大問題が……! 【あらすじ】 刻斗(こくと)(16)の父はバブル崩壊で全財産を失い、家を出ていった。 そんな家庭環境のためか金銭欲がめっぽう強い刻斗は、 ずっと気になっていた近所の無人の洋館に忍び込む。 高価なものでも隠されていないかと家捜しをしていたところ、 なんとチューリップバブル(球根が投機の対象となることで発生したバブル) に沸き立つ17世紀オランダに迷い込んでしまう!  刻斗は、経済史を司る謎の美少女ユノとともに、 世界を股にかけた時を越える旅に出発する!



(動画もできていた!?)


Q.どのへんの層へオススメ?
A.ファンタジーもので筋の面白さもあり、かつライトノベルっぽい展開・描写もあるので、ライトノベルの皮をかぶった普通の小説だった『もしドラ』と逆という意味で、もしドラ』をライトノベルと思って読んだけど面白くなかったという人へオススメします。


Q.難しい?
A.経済本としては『もしドラ』と同じくらい。つまり難しくて読めないという心配はほぼないです。ライトノベルとしては、タイムトラベルものですが小難しい設定や論理は出てこないので、これまた難しくて読めないという心配はないです。


Q.経済史の勉強になるの?
A.あんまりなりません。経済史の勉強をしたい人が入門書として買うには不向き。オランダ→ドイツ→アメリカ→日本と国も時間もどんどん飛ぶので一続きの歴史としての勉強にはなりません。むしろ「マネー」への関わり方というお話です。そういう意味では経営の方面のきっかけにはなるかもしれません。


Q.黒髪ロングは出てくるの?
A.黒髪ロングは出てきません。白髪ロングが出てきます。



いかにも『もしドラ』の二番煎じくさいですが『もしドラ』はライトノベルの皮をかぶった普通の小説なので、世間のイメージとしての『もしドラ』(?)にはむしろこっちのが近いと思います。『もしドラ』よりも『もしドラ』っぽい、『もしドラ』よりもライトノベルっぽい本です。

なんだかオススメしてるんだかしてないんだがよく分かんない文章ですが、『もしドラ』とか色々置いといて読み物として面白いです。読後感も爽やかに誰にでも気軽くすすめられる小説、つまりライトノベルってことですね!