『俺妹』のネタバレはそんなに驚くことはない

注)以下の内容は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(以下:俺妹)原作小説7巻までのネタバレを含みます。




先日『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』原作小説ですごいネタバレがあったと聞きまして、「俺の妹が実は俺の弟だっただったのかしら?」とわくわくして見に行ったところ、原作未読・漫画アニメ版のみ知識の自分が既に予想しており、当然のように皆そうなるだろうと思っていると思っていた展開だったのでポカーンでした。


 今日もやられやく 【バレ 閲覧注意】『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』京介まじかよ・・・


これなんですが、詳しく調べてはないものの確定みたいですね。で、このネタバレで騒いでる人をコメントやツイッターでちらほら見かけたのですが、私はこれをひどく自然な流れに感じ予想もしていたので以下その理由を。


『俺妹』という話はここまで大きく「桐乃の友人関係をサポートする兄」という形をとっていました。

桐乃は、通う中学校の友人にはオタクを隠していました。そこで兄はオタクコミュニティの友人をつくることを提案し、尽力します。またアニメ5話では桐乃と中学校の友人との間に亀裂が生じたようです(*未視聴)。兄はその修復に走ります。

さて、こうしてみると何か事件が起こって桐乃と桐乃の友人との関係に生じた問題を兄が修復することで兄と妹がコミュニケーションをとるという、ドラマ的にはそんな流れが見えます。

しかしそればかりでは(短話完結ものならよいものの)全体の大きな山がなく、マンネリ化の恐れがあります。そのため長期化にあたっては「桐乃と桐乃の友人との関係」以外の関係を揺さぶる可能性が高いと見ていました。

そこで今回の件です。下の相関図(小説6巻時点)をみると、兄世界と妹世界との重なりは基本的にはありません。



かくれオタのブログ 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の相関図を作ってみた


これは当然、中学と高校という学校の違いが原因です。もちろん京介も桐乃の友人と関わりはありますが、それはあくまで妹を介した、兄-妹の一本の関係を前提としたつながりです。

ここで妹世界の誰かと兄が妹を介さない直接の関係を結べばどうでしょう?

妹としては面白くない展開になりそうです。そして『俺妹』にとって妹が面白くない展開とは話が動くことを意味します。分かりやすいところで「彼女と妹どっちをとるか?」という展開もとれますし、関係が変わったことで彼女と桐乃の関係も揺らぐでしょう。

ここで京介の彼女となる「妹世界の誰か」は、単純なキャラクター人気から言っても黒猫でしょう。相関図を見ても黒猫かあせやかといったところで元々候補は少ないです。そして親友として固まっているあやせより、いがみ合いながらの関係な黒猫の方が一石投じると面白そうです。

京介が地味子とくっつく展開を予想していた方もいたようですが、それだと兄世界が兄世界で固定、完結してしまう。つまりは前述したマンネリに終わるわけです。黒猫の場合と比べると圧倒的にドラマ的な面白さに欠ける。

そういうわけで私は『俺妹』という作品が長期続けるようなら、京介と黒猫が恋愛関係に至る展開になるだろうと思っていました。だから特に私より先の内容を知っている(原作既読者)人たちが、そろってこのネタバレが衝撃の内容と言うことが不思議です。もっとも私の知らないところでこのネタバレが衝撃の内容たる展開になっているのかもしれませんので、その場合は私がナマ言ってごめんなさいなんですが。


最後についでで、私は『俺妹』のオタクやらエロゲやらの話なんてラノベ買う層へアピールするエッセンス程度(乱暴に言えば釣り)に受け取っていて、本質は兄妹のコミュニケーションにあると思っています。

親族のコミュニケーションというのは少なくともラノベ的なテーマではないと感じますが、それをラノベでやってるあたり面白いなーと思っていて、だからみんなちょっと「釣られすぎ」かなーとも思いますね。

あと桐乃のウザさが心地よいという話もあるのですが、それはまた別の機会に(あれば)。