ミルキィホームズ組織論

三人寄れば文殊の知恵なんて言葉があるが、最近では女の子4人が集まる漫画アニメがちらほら見られる。現在放送中である『探偵オペラミルキィホームズ』もその一つだが、珍しいことにこのアニメには4人組が3つ出てくる。


一つは主人公格の探偵()4人。シャロ・ネロ・エリー・コーデリアミルキィホームズだ。とても仲が良く、集団で生活し常に一緒に行動する。彼女らは「トイズを取り戻す」という共通の目的の下にまとまっているが、その実個々の利害はかみ合わずけんかになることも多い。


またミルキィホームズと対立する怪盗帝国。怪盗アルセーヌとその部下ストーンリバー・ラット・トゥエンティの4人。ミルキィホームズと違って序列があり、アルセーヌをトップに置いた主従関係で成り立っている。この場合、上からの命令で下が即座に動くため、ミルキィホームズのようにけんかは起こらない。しかし、上と下で意思疎通が上手くいっておらず、それが問題として表面化することもしばしばである。


そして最後が警察組織。小衣・咲・次子・平乃のGenius4(以下G4)だ。一見G4も小衣を中心にまとまった序列型に思えるが、実際には組織的な上下関係はない。「アルセーヌ様のために」と動く怪盗に比べ、G4は小衣がいなくともG3になるだけである。ウェットな関係のミルキィホームズに対し、G4はドライな関係と呼ぶことができるだろう。それは7話海で小衣が自由行動と言ったとたん、全員がバラバラに行動し始めることからも分かる。


ここで不思議なのは、ではなぜG4の4人は固まっているのか?という点だ。ミルキィホームズや怪盗のような強い集団的な結びつきが、G4からは感じられない。

私が思うに、これは「その方が面白いから」程度の理由ではないか?G4のメンバーは特別仲が良いように思えない。また小衣をリーダーの資質とは、明らかに認めていない。にも関わらず小衣に付き従うのは、「小衣に付いて行かなくてもよいが、小衣に付いて行った方が面白いから」だと考える。実際、行動的な小衣に付き従うことで、G4は様々な面白い事件(*主に映されるのはミルキィホームズとの関わり)に出会う。


漫画やアニメに出てくる仲良し4人組を微笑ましく見守る一方で、最も強く惹かれるのは「なんとなく面白そうだから」とゆるくまとまるG4なのだ。