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2010年の漫画ベスト5+α

漫画

『このマンガが凄いから読め!(仮称)RC版・2011』(『こすヨメ'11』)参加記事でもあります。+αまで選んでますが、1〜5位が投票作品です。それでは早速。


ぬらりひょんの孫 14 (ジャンプコミックス)

ぬらりひょんの孫 14 (ジャンプコミックス)


少年漫画に定評のある全員集合ラストバトルの盛り上がりと、それすら超える羽衣狐様のご活躍。段々と作品の謎が解けていく展開に毎週雑誌を追う面白さを実感しました。戦闘に入って動きをみせた羽衣狐様もまた美しい。

ハックス!(4) <完> (アフタヌーンKC)

ハックス!(4) <完> (アフタヌーンKC)


懐かしさを感じる高校部活漫画。キャラクターの一人ひとりが丁寧につくられていて、読むと高校時代を思い出してしまいます。秦野さんは俺。

放浪息子 11 (ビームコミックス)

放浪息子 11 (ビームコミックス)

相変わらず軽妙なテンポの中、カウントダウンが始まってる感が恐ろしくもあり。締めがどうなるのかドキドキする。9巻からしばらく二鳥くんが中心にきていたが、11巻ではみんなそれぞれに進んだ上での全体の動きが見られて面白い。もう千葉さんがかわいくてくらくらする。今年は久々の短編集『かわいい悪魔』もよいものでした。1月から始まるアニメも楽しみですね。

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)


自分史的に重要な作品がついに完結。変わる夕日、変わらないさみだれ、そして仲間との関係が合わせて収束するクライマックスは涙もの。気になっていた夕日と三日月の関係が永遠のライバルという着地をしたのも上手かった。この漫画を読んで自分も少し大人になりました。

オクターヴ(5) (アフタヌーンKC)

オクターヴ(5) (アフタヌーンKC)


売れなかったアイドルのその後を描く社会人百合漫画。雑誌ではちょうど今日完結したところ。

いろいろ抑えて今年のベストには自分のド好みの話をもってきました。長編百合の自由な展開が好きなんです。
地方では周りを見下し、東京へ出ても埋没してしまう雪乃。彼女と節子さん、元仲間や友人との距離。さらに新しい人たちとの出会いで二人の関係は揺れていきます。今年は特に雪乃の悩みと変化、具体的には思わぬささいなことで高校時代から続いていた悩みからようやく解放され、ふと自分を受け入れられるまでの流れがすばらしいものでした。最終話も徹底して二人の話、もっと言えば雪乃の話に徹する姿勢が作品全体を鋭く尖らせ、それでいて扉絵に書かれた「ふたりぼっちの日々に、さよなら」が表すように外に開いていく様子がとてもよいラストでした。
作品全体に言えることですが、素朴な感じのするきれいな線ですっと描かれ、ほとんど擬音のないことで独特の雰囲気が漂います。百合的な美しさと恐ろしさとストーリー的な切り込みがマッチした大好きな漫画。


 投票作品は以上5タイトルです。ここから少しおまけ。

あひるの空(29) (少年マガジンコミックス)

あひるの空(29) (少年マガジンコミックス)

スラムダンクを行くストイックなスポーツ漫画。今年は主に2つの「事件」があり、そのどちらも長編の部活ものとしてタブーの領域に踏み込みかねない展開。シビアな世界の中、挑む者の姿が輝きます。

ウツボラ(1) (F×COMICS)

ウツボラ(1) (F×COMICS)

今年始まった新作がなかったので。線の美しさを際立てる黒と白のコントラスト表現が作品の空気とマッチして相乗されとんでもないことに。今年の黒髪ロング漫画ベストでもあります。『ウツボラ』以外の新作ではまだ単行本が出ていませんがイブニング連載の青山景先生の『よいこの黙示録』、それとくらもちふさこ先生の『花に染む』なども注目度高いです。


  • おわりに

今年は完結作が多くどれもうまくまとめていたので迷いました。ここ数カ月で急いで読んだ作品は除きましたが、それでも難しく新作が入らないという状況に。短編集や1巻完結作でもいいものは多かったのですが。あとベスト5なのに志村貴子枠とアフタヌーン枠があるのは仕様です。どれも評価軸が違うので選出は難しいですが、全ての責任を企画名が背負ってくれ(そうな気がす)る「このマンガが凄いから読め」というタイトルのおかげで大胆な選出ができました。これから面白くなりそうな漫画も多く来年も楽しみです。