pixivは投稿者文化、ニコ動は視聴者文化

pixivは投稿者中心、ニコ動は視聴者中心の場だと思う。

これは単純に母数に占める投稿者の割合がpixivの方がニコ動より多い(おそらく)というだけに止まらない。システムや仕様にも関わり、pixivは投稿者が、ニコ動は視聴者が利用しやすいよう整備されている。つまりpixivは投稿者文化、ニコ動は視聴者文化である。

だからpixivは絵を描かない非利用者を小説を入れて投稿者にすることで大きくなろうとしたし、一方で検索機能の整備など閲覧者への配慮はなおざりである(せめてプレミアム会員だけでもブックマーク数の多い順の画像検索を可能にすればいいのに)。

ニコ動は度々仕様が変わるが視聴者向けの変更が多い。とはいえ投稿者への配慮がないわけではない。それは視聴者もコメント等の形で作品に参加できるニコ動では、施策が視聴者向けか投稿者向けかはっきりしないケースが多いからだ。
例えば目立たない動画を伸ばそうと作られたニコニコ広告は宣伝されるのは投稿者だし、宣伝された動画を観るのは視聴者である。一概にどちら向けの配慮とは言えないだろう。投稿者とて視聴者で利用者なのだから。その意味で視聴者文化だからこそ利用者全体へ配慮ができるニコ動がpixivより規模の大きいのは納得である。

この違いが管理者から離れて利用者が自由に遊べるピクシブ百科事典とニコニコ大百科にも表れていて、前者は投稿者に向けた描く際の注意が、後者は視聴者が楽しむネタが盛り込まれている。ニコニコ大百科のように遊びの場になっていない分、活気がなく項目が少ないのがピクシブ百科事典のネックだろう。

そう考えるとpixivで女性向けコンテンツが強い理由も見えてくる。pixivは投稿者中心の文化で、投稿者以外の遊べる要素が少なく、彼らが「幅を利かせ」ないこと。そして絵を描く女性が多いこと。これらから、投稿者文化のpixivにおいて女性投稿者が多くなり、結果として女性コンテンツが強くなったのだと思う。

そういうわけだからpixivが拡大するには小説で投稿者を増やすよりは投稿者以外が遊べる場を増やした方がいいんだろう。でもそうするとpixivの女性文化が弱くなり、今とはかなり空気が変わると思う。

pixivで女性向けコンテンツが強いことについて否定的な意見をよく見かけるが、私はネットはどこも男性中心なので、pixivひとつくらい女性文化が強くてもいいと思っている。だからどちらかと言えば投稿者文化は変わらないでほしいし、たぶん変わらないんだろう。pixiv小説がうまくいったとは言わないけど。