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運と実力のゲームバランス

 MTGで6年3ヶ月ぶりに禁止カードが登場!1枚1万円のカードが紙くず同然にwwwwwwwwwwwwwww - アルファルファモザイク

ジェイスさんつえー!元青使いとしてドロー能力だけでもう惹かれる……。今のカウンター状況知らないけどこれ抜けたら青組み直し大変そう。みたいなことから発展してMTGとかゲームとかのお話。


ゲームにおいて勝敗を決する要素に運と実力があるが、この二つははっきり分かれるものではない。どこまでを実力、どこまでを運と見るかは人それぞれだが、実力のある者ほど運の余地を少なく見ていると思う。事実安定して勝てるのが実力ある者であり、それは運に左右されにくいことを意味する。運の要素をコントロールするのが実力とも言える。

  • 運命は自分の力で引き寄せるもの

運のコントロールとは、不運を極小に(幸運を最大に)すること。すごく分かりやすい例だとRPGのボス戦で即死魔法を使う敵と戦う場合、事前に即死を無効化する装備をつけていれば死ぬ不運(リスク)はなくなる。そういえば、ぷよm@s(*アイドルマスターのキャラクターが初代ぷよぷよでバトルする動画シリーズ)にも「配ぷよ」の不運を極小にする戦法が出てきた。この、不運を極小にするやり方はあらゆるゲームにおいて一つのセオリーかと思う。

MTGで例えると、青のカードドロー。ドローカードを入れる目的はデッキの回りをよくすることだ。これはあるカードを手元に引き寄せる運をコントロールしていると言い換えてもいい。

デッキの回りをよくする簡単な方法はデッキの枚数を減らすことだ。60枚のデッキより40枚のデッキの方がカードが手元に来る確率が安定している。が、これは低限が60枚に規定されているためルール上不可能だ。そこで例えば「山札からカードを一枚引く」というドローカードをデッキに入れれば、他の59枚の内どれかを引いたのとほぼ同じになる。その意味でドローカードはデッキを「減らす」効果があり、回りをよくする。

これは私が使ってた青の考え方なので一般化できないかもしれないが、方法は違えど強い者はみな安定して勝つために運のコントロールをしているはずだ。

  • 関与できない運もある

ところが関与できない運もある。まず自分以外のプレイヤーの運には関与できない。言うまでもなく他プレイヤーと競うゲームにおいて他プレイヤーの運は勝敗を決する重要な要素になるが、そこに関与はできない。

他にもゲームによってコントロールできない運の余地はある。デッキの準備ができるMTGなどと違い、ポーカーなどのトランプゲームは山札が同じであるためすべてのプレイヤーに回りが平等になる。この場合いくら実力のある者であっても山札の回りという運はコントロールできない。そのため運の介在する余地は相対的に大きい。

ポケモンで全員レベル100のパーティと全員レベル50のパーティが戦えば、ほぼ確実に前者が勝つだろう。これくらいの実力差があっても例えばポーカーなら運よく最初に高い役が揃う可能性があり、一つのゲームだけをとれば実力で劣る者の勝率はポケモンよりはるかに高い(もちろんトータルで考えれば実力のある方が勝つだろうが)。


この、関与できない運の大きさはゲームによって異なる。完全な運ゲーパーティーゲームなど不特定多数みんなで盛り上がるときに重宝されるが、極めようとはまる者は出てこない。これが実力ゲーになれば逆。実力が反映されないから関与できない運の要素が悪というわけではない。関与できない運の要素が残っていると、ある程度実力に開きがあってもそれぞれ楽しむことができるからだ。

要するに運と実力のバランスでゲームは成り立っているし、実力のある者は他の者よりうまく運をコントロールしている。でも、関与できない運もある。

「この世の出来事は全部運命と意志の相互作用で生まれるんだって、知ってる?」 (『デイスコ探偵水曜日』)


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