「皆川フェード」について

この間初めて知りましたが、皆川亮二先生の漫画でよく出るフェード表現を「皆川フェード」と呼ぶらしいです。

 ハゲブロー : 【漫画】皆川フェード!

そういえば他の漫画で見ない表現ですが、皆川っぽい演出とネタにされてるように皆川先生はこのフェードが好きなようで、歴史的には初期代表作『スプリガン』の1巻から早使用されています。


(『スプリガン』1巻)

ところでフェードについて調べてみるとWikipediaにはこうあります。

フェードは映像編集技術用語のひとつである。フェードイン(fade-in あるいは fade-up)とフェードアウト (fade-out) の2種類がある。
フェードインは「一色の状態から徐々に映像が見えている状態に移り変わること」であり、フェードアウトは「映像が見えている状態から徐々に一色に移り変わること」である。「一色の状態」は、古くは黒が多かったが、編集機材の発展に伴い黒縛りはなくなり、現在では「ホワイトフェード(白からのフェードイン、白へのフェードアウト)」なども多用されている。主として物語の展開の上でひと区切りつける必要がある場合に使われる。
2つの映像の片方をフェードアウト (FO) し同時に他方をフェードイン (FI) することで画面を切り替える手法をクロスフェード・ディゾルブ・オーバーラップという。
フェード(映像編集) - Wikipedia

このクロスフェード・ディゾルブ・オーバーラップなるものを漫画の一コマでやったのが皆川フェードで、映像的な、動的な場面転換ができること。そして「右の人物が考えていることが次の展開に繋がる」という分かりやすい場面転換ができることの二つが利点と思います。画像の例だと所長の話を聞いて友人の身に危険を感じた御神苗の行動ということで連続がとても分かりやすい。


右の人と言いましたが、皆川フェードは人が右にいて左に流れるものばかりではありません。


(『ADAMAS』5巻)

前のコマと同じ構図からクローズアップしてフェードされるタイプ。どちらかと言えば最近はこっちの方が多いんじゃないかくらいよく使われます。派生で瞳に映った人物に移るなども。



(『D-LIVE!!』6巻)

世にも珍しい左に人物を置いた皆川フェード。冒頭のスレにもはられてますが、前ページのフェードで入った回想から戻ってくるのに左右逆配置したフェードを使用。さらに次ページでもフェードのある3ページ連続の皆川フェード。

D-LIVE!!』は週刊連載のページ制約と単エピソード完結の構成のせいか場面転換の多いため、他作品と比べても皆川フェードが多いと思います。特に15巻「大地の果てまで?」の、オウル→波戸→キマイラ→斑鳩の場面転換を3ページでこなした話を皆川フェード回として挙げたい。

皆川フェードが見られるのは皆川亮二先生の漫画だけ!

  • おまけ


なぜか皆川フェードのタグがついた動画を発見。