僕は残業ができない

 実は残業が嫌いでない。と言うとおかしいのか残業大国日本のサラリーマンとしては普通なのか。

 残業タイムには電話が鳴らなくなり人の数が減り始め、特にお偉いさんがいなくなると元気のよい対応を求められずに済むようになる。ローテンションで「はは、死にたいっすね~」みたいなコミュニケーションもできる。や、そこまではできないか。

 要するに社会人キャラを薄めてよくなる。

 会社にいるときは社会人であることを強いられている。ビジネスマナーを守った社会人的言動を。そういうのが嫌で嫌で仕事中は死というワードが頭の中で渦巻いている。切り離せないものではあるが、仕事より社会人会社人であることが苦痛なんでないかな。

 立場を離れた付き合いというのは飲み会に対してよく言われるが(飲みニケーション)、飲み会は盛り上がらなければならないみたいなとこあるので、ローテンションで通せる残業コミュニケーションの方が優れている。お酒も飲まなくていい。お金ももらえる。

 残業をしていると何もできないが、何もできないことへの言い訳にはなる。行きたくないイベントに行かずに済んだり、無趣味の言い訳にだってなる。家帰ってゲームして本読んでしていれば楽しいは増やせるが、残業して抱えている仕事の重みを減らすのだって同じようなもんだ。

 このへんに残業大国日本の理由があるのではないか。

 しかしまー新人が遅くまで残っていると肩身が狭いとこがあって、小学生の頃あまりに給食を食べるのが遅いので周りが掃除を始めるまでずっと食べていたときの気持ちを想い出す。遅くまで仕事をしていると仕事ができないのをひしひしと感じるわけで、ああやっぱり仕事も嫌だな。社会人だけじゃなくて仕事も嫌だ。

 はい。まとめると理想的には働かずに残業するのがベストということになる。え、それサービス残業じゃね?