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『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第1話をみて

 あるいは視聴者はこう思うのかもしれない。1期10話からの感動的な流れはなんだったのかと。ミルキィホームズは探偵としての志を取り戻したのでないかと。俺たちの涙を返せと。だが待ってほしい。人がそんなに簡単に変わるわけがない。大切なこともすぐに忘れ堕落してしまう。ここで書かれているのは人の業だ。結局のところどこまで行ってもミルキィホームズはダメダメなのだ……!
 実はアンリエット会長の視点は最も読者に近い。怪盗帝国の面々は会長の意図を理解できないが視聴者にはよく理解できているし、その目的はミルキィホームズの物語に大きく関わりそれを牽引している。物語を追う視聴者の視点は自然アンリエットに近いところに置かれる。
 ダメダメに戻ってしまった、本質的にダメダメであるミルキィホームズに対しアンリエットがどう折り合いをつけるのか。『探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕』はそのような物語となるだろう。そしてアンリエットの導く物語を通して視聴者もまた同じようにミルキィホームズという業を見据えることになる。
 余談だが農業という具体的なものにハマって探偵という本業を疎かにするのはバイトに明け暮れて単位を落とす大学生と同じなので新成人諸君は心してこれを観てほしい。今日は成人の日でした。