『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第2話をみて

 『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第2話はぼくたちに大切なことを教えてくれた。

 参考:Togetter - 『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第2話までの反応

 ジャムミックス! | ミルキィホームズ第2幕はクズ!じゃない!!
 alphabateさんの指摘通り2話のミルキィホームズは実は「探偵」として活躍していたことは重要なファクターだ。ここで真っ当な人間ならば「探偵なら謎とか推理とかあるんじゃね?」と思うところだろうが、ミルキィ世界の探偵は「トイズをもって怪盗と戦いヨコハマの平和を守る者」くらいの意味合いなのでこれでいいのである。

 探偵を忘れている状態でも探偵として活躍してしまう。これはミルキィホームズが運命的に探偵であることを意味している。このようなミルキィホームズという存在からぼくが想うのは人間万事塞翁が馬という諺だ。世の中はどうなっているか予測もつかないが、だからこそ信じられないほど上手く回ることもあり得る。それを体現したかのようなポジティブな世界観が『探偵オペラ ミルキィホームズ』である。

  • 生存第一

 ミルキィホームズはトイズ・探偵のことを「生きることに必死で忘れてた」と言う。この示唆するところは、まずは生きることが第一である。しかしそれに目を向けすぎると大切なことを忘れてしまうということだ。
 ところで『探偵オペラ ミルキィホームズ』というアニメでは不殺を信条としている。例えばそれは1期5話の「運転手さんは助かりましたー」という露骨なセリフからも分かる。が、第2幕ではすでに何の罪もない野菜がめちゃくちゃに荒らされたり(罪のある野菜?)鶏が肉になったりと、人でなければOKという作品内の倫理観が明らかにされた。つまりかまぼこが危ない。

  • ネロはクズじゃない!じゃない!!

 早い段階から視聴者の間にネロはクズという共通認識は生まれていたが、1期では性格が悪いくらいのレベルだったネロは2期では人として問題があるレベルのクズに達している。ミルキィホームズの面々がみな人として問題があり道を外していることは確かだが、それでもネロのクズさは人によっては悪印象を受けることだろう。だがクズがクズとして生きることのできる世界は優しく、ネロのクズ性も包んでこそのミルキィホームズだ。それをエリーがネロに小切手を渡させるシーンで感じることができる。


 ところで現在『カードファイト!! ヴァンガード』ED曲をミルキィホームズが担当しており、作中にも4人が出てくる。さらに『ペルソナ4』第13話では明らかにミルキィホームズを意識したと思われるアニメが作中のテレビに映るなど、ミルキィホームズはアニメ外部での活躍も目覚ましい。音声ソフト・初音ミクがキャラクターとして広がり派生を見せたように、『銃夢 LastOrder』のディスティ・ノヴァが死滅せず同時複数存在するように、あるいはミームとして、これからもミルキィホームズはぼくたちの小衣の中に生き続けるのだろう。