『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第12話をみて

 このエントリをもってミルキィホームズ第2幕全話レビュー達成です。たぶんアクセスなければ飽きてたので今まで読んでくれた方、今読んでくれている方、ありがとうございます。



 成長しなくてよければそれに越したことはないと俺は思っているが、ミルキィホームズの面々はその通りまるで成長しない。エリーは引っ込み思案、ネロはクズ、コーデリアはお花畑、シャロは……シャロはなんだ? まぁいいか、それぞれ問題を抱えながら、それが克服される様は描かれない(※例外として1期3話がある)。集団としてのミルキィホームズではこの個々の問題はフォローされるが、全員に共通であるダメダメさはむしろ相乗される。

 ミルキィホームズはそのままに探偵に進むが、「3歩進んで1000歩下がる」を繰り返す。それを支えるのがアンリエット会長で、会長がミルキィホームズの才能に奉仕することにも目的があった。

 アンリエット会長はミルキィホームズがトイズを復活させ怪盗アルセーヌと戦うことを望み導くが、ミルキィホームズにとってはトイズを復活させ怪盗アルセーヌと戦うことよりもアンリエット会長が戻ってくることが重要だった。

シャロ「でもアルセーヌじゃなくてアンリエットさんが帰ってきたならよかったんですけど」


 会長の手を離れても探偵の自覚とトイズを取り戻したミルキィホームズは、それでも会長が戻ることを望む。それを知った会長も、一度は捨てたその関係を今度は受け容れる。当初の目的からすれば会長にとってその関係はもう不要だが、それにも拘わらず。1期のようにまともにぶつかるわけではなく、ミルキィホームズ(というかシャロ)と戦いたいという会長の願いはここではダンスという形で叶えられ、それにしたがって会長がミルキィホームズと望む関係も形を変える。アンリエット会長と怪盗アルセーヌという二面性を押し出した、会長視点のラストだ。

 会長とミルキィホームズによる学院の再建は、客観的な状況はスタート地点から後退しているが、本人たちにとっては新たな始まりであり、創造とも言える。ミルキィホームズだけでは世界は救えても得られなかったもの=人望が会長のサポートで集まり、そこに希望の花が咲く。

 一言でいうと感動の最終回だったが、一言でなければこののようになる。ミルキィホームズ第2幕すばらしかった。