そんなことより羽衣狐様の話しようぜ

 『氷菓』『さんかれあ』『アクセルワールド』『黄昏乙女×アムネジア』……今期のアニメは黒髪ロングが強くてすばらしいですね!

 中でも放送前から注目していたのが『黄昏乙女×アムネジア』。中等一年の新谷貞一が“旧校舎の幽霊”夕子さんと出会い、二人で「怪異調査部」を立ち上げて学園で語り継がれる数々の怪異を解き明かしていくという話ですが、この夕子さんが幽霊とは信じられないほど艶めかしい美人で黒髪ロングなのがすばらしいのです。普段のベタベタな甘さもさることながら、ふと妖しげな空気が立ち上ってきたときにはゾクゾクと惹かれるものがあります。


 ところで週刊少年ジャンプ23号『ぬらりひょんの孫』連載二百回記念(かどうかは知らない)で羽衣狐様が復活しましたが羽衣狐様が復活しました。羽衣狐様が復活しました。羽衣狐様が復活しました。

 羽衣狐様が復活しました!!!



 前回の登場は第百三十三幕(単行本16巻)で16巻の発売日は2011年5月7日とありますから、実に1年振りの登場となります。連載ペースで捉えれば約1年半。この間アニメも挟んでいるのに、ひどく待ちわびていたのは私だけではないでしょう。

 前段に入れるの忘れていた繋ぎと(まさか存在しないとは思いますが)羽衣狐様を知らない人のために説明すると、夕子さんのように恐怖を感じさせる妖しさ・触れることを躊躇うオーラの黒ロン超美人。2000年代漫画におけるその極北が羽衣狐様です。超絶美人を崇めたい方々に大人気。


 さて、わずか三ページの登場で情報量は少ないですが、どうやら復活した羽衣狐様は山吹乙女さんと一体化したことがうかがえます。

 一つには水面に映る姿から、また一つには晴明とリクオの二人を「愛してやまぬ」との発言から。さらに"妾"の字は影付きのフォントで、「二重」を感じさせます。

 こういった情報はセリフで語らせると漫画として無粋という以前に、羽衣狐様の御姿の邪魔になるので、見事な判断・演出と言えましょう。


 そんな再生・羽衣狐様ですが、復活に伴い尻尾が十に増えている……のはもちろん。御髪の動きがとても美しい。



before(比較用)


 黒一色のベタ塗りが特徴の羽衣狐様(初期)は一枚絵の完成度は抜群。しかし動きにはやや欠けていた面もあります。

 それが着替え・連戦を経て動きとも合う形に至ったことは記憶に新しいですが、今回ほど髪の柔らかな動きに注力した御姿は初めて拝見しました。これは山吹乙女さんの髪質を取り込んだためなのか?そもそも復活は晴明の差し金なのか?その意図は?……と、せっかく黒ロン化したゆらちゃんがあっさり食われる盛り上がりです(言い訳:あのときも相当盛り上がりました)。

 黒ロンアニメ大人気の昨今です。が、放送地域その他要因のため話題に置いて行かれた方々は「そんなことより羽衣狐様の話しようぜ」を大切に(テレビない新居より)。