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『サクラの秘事』 黒ロン美少女はペットとして飼われたい

 「犬派?猫派?」なんて話題がたまに出ますが、残念ながら私は犬派でも猫派でもそういえばペットもまともに飼った覚えがありません。ですが一人暮らしを初めて一人暮らし大好きな一方で、家に自分以外の生き物がいるのもいいかもなーと思うことがあります。『敷居の住人』でミドリちゃんが一時期猫のイワシに逃げることがありましたが、嫌なことや辛いことがあったとき「いつも通り」自分を待っていてくれる安心をペットは与えてくれるのだと思います。
 ではどんなペットがよいのかと言えば、それはもう黒髪ロングの美少女以外に考えられません。


サクラの秘事 1 (花とゆめCOMICS)

サクラの秘事 1 (花とゆめCOMICS)


 そんな私とあなたにおすすめするのがこちら。元華族の令嬢が急な借金の形代わりにイケメンと同居することになってアーレー系の漫画なのですが、二人がぶつかり合ってのいざこざではなく完全に何から何まで黒ロンのお世話しちゃってるあたりがすてきです。

 美少女のお世話する話は大抵二人の年齢差があって、それこそペットのように感じられる小さな子(あるいは異質な存在)を可愛がり育てるもので、年齢差が小さい同じ立場だと、急な同居orパートナー生活による衝突でぶつかり合いながら仲良くなっていくものです。ですが本作は気品あるご令嬢・葵が同級生の慧に言いようにされてしまい、二人が同年代にも関わらず主人とペットの関係・立場をすんなり受け容れています。そこには何ら衝突いざこざもありません。共依存チックな背徳感すらあります。

 どうしてそうなるかと言うと、実は葵(黒ロン)はかつて母親に捨てられており、「誰かから必要とされたい」という想いが慧のペットという地位に恥ずかしがりながらまんざらでもないどころかむしろ嬉しいのです。ダメなペットとしてかわいがられている間は充足するものの、自分が役に立っている確証が得られないため葵の不安は積もるばかり。
 だから葵の悩みは本当に自分が必要とされているのかにあって、「がんばって慧に必要とされたい」→「がんばって慧のペットになりたい」→「がんばってダメな子になる」という不思議な流れの面白さ



 もとい飼う方でなく飼われる視点での、飼われたいという背徳的超かわいさがこの漫画の根幹を成しています。

 健気に間違っちゃってる葵の姿を楽しむも良し、黒髪ロングの美少女が自分からすすんでダメな子になり調教されてしまうフェチズムを楽しむも良し。こんな黒ロン娘を飼わせろ@現実