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『てんむす』 VS尾張大付属高とパンダの話

 パンダ赤ちゃん飼育マンガ こんな時に連載が始まってしまった不運 (1/2) : J-CASTニュース


 別に現実のあれこれと接続して読まなくていいじゃん以前に、パンダより黒ロンに注目すべき。


 『パンダのこ』の主人公はご覧のとおりパンダっぽいお団子黒ロン。そしてチャンピオンでお団子といえば『てんむす』の主人公は部長から「ダンゴちゃん」と呼ばれるお団子ロングヘアー。


てんむす 1 (少年チャンピオン・コミックス)

てんむす 1 (少年チャンピオン・コミックス)


 ちょうど天食祭準決勝・VS尾張大付属高がめちゃくちゃ盛り上がっている『てんむす』。現在は大将戦わんこそばバトル。始めの頃は「おいしい食べ物をたくさん食べられるのがうれしい」で進んでいて、大食い競技としての食、スポーツとしての側面が見えなかった『てんむす』だが天食祭、特にこのVS尾張大付属高ではそれが一気に爆発していておもしろいおもしろい。

私は――…大食い競技をごはんが好きだから…食べるのが楽しいからやってたんだよ
でも赤西さんは弟さんのため…弟さんの病気を治すっていう願いを叶えるために大食い競技をやっいて…
そんな人達に私は勝てるのかな…って
そもそも戦う資格があるのかなー…って
(『てんむす』第55話・7巻)


 『てんむす』世界は時々ゾーンに入ったりはあるものの、飛び出てファンタジーな能力が出てくるわけではなし。それじゃ大食いの「強さ」なんてたいしてパターンのあるものではないのでは?と素人考えな疑問は生じてしまい、でもたぶん当たり。
 メニューにより早く多く食べるための食べ方の常道はあっても、そこから先個々の工夫はもう小手先のテクニックに過ぎない。でもそれでも、やってもやらなくても大差ないような手を、少しでも勝ちに近づくためにそれを選ぶ女の子たち。その決意や覚悟と小さな一歩がそれぞれのドラマと重なり、チームバトルとしてスポーツ漫画としておもしろいおもしろい。

 今勢いよくメリハリあるけど、実はトーナメントバトルとしてはベタで、奇を衒った展開はない。「食」という日常的なものにドラマが乗っかりやすく、かつ料理漫画よりスポーツであるということ。そして食の楽しみ喜び。鬼気迫る食いっぷり。満腹感の苦痛。様々な表情が見られるのもきっとこの漫画のいいとこで、格上相手の緊迫した試合でそういった要素もこれまでより増量中。大食い競技×美少女というミスマッチがここにきてマッチしてきたと思う。

 ということで『ちぐはぐラバーズ』は終わったけどチャンピオン(の黒ロン)には『てんむす』と『パンダのこ』がある!!