『ビブリア古書堂の事件手帖』ドラマ化キャスティングに対し、言うだけ言っとく

 累計310万部超の大ベストセラーをドラマ化!剛力彩芽が、月9ドラマ初主演!『ビブリア古書堂の事件手帖』 - とれたてフジテレビ


 小説『ビブリア古書堂の事件手帖』のドラマ化で篠川栞子(黒髪ロングヘア)のキャストが剛力彩芽(茶髪ショート)に決まったことが物議を醸しています。



 メディアミックスにおいては媒体が違う以上、「原作に忠実」というのが必ずしもよいこととは限りません。ただ、何か作品には核のようなものがあって、そこを変えては原作として用いる意味がないという部分は確かにあると思います。

 そして『ビブリア古書堂の事件手帖』で言えば栞子さんの黒髪ロングヘアがそれに当たります。それは全く冗談ではなく、ここまで『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの表紙がすべて栞子さんであることからもうかがえます。

 メディアワークス文庫ライトノベル購買層から門戸を広げたライトノベルという位置づけと考えていますが、そうでなくても有名作家でもない映像化もしていない小説が広く売れる理由なんてたいていは表紙の要素が大きいです。『ビブリア古書堂の事件手帖』を初めて手に取り読む人がまず何を期待しているかと言えば、表紙の黒ロン美人に違いありません。

 『R.O.D』や『ひまわりさん』など、古書と黒ロン美人という組み合わせはある種の記号・象徴的なものであり、メイン人物の象徴というそこを外しては大きく印象を変えることでしょう。

R.O.D-READ OR DIE- 第1巻 [DVD]

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ひまわりさん (MFコミックス アライブシリーズ)

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 もちろん大胆に配役をいじるあえてのキャスティングという考えもあるかもしれませんし、そういうやり方での成功例もあるのですから「面白ければそれでいい」という意見ももっともです。

 しかしここからはもっと別の、個人的な好みの域に入ると

剛力は、2011年1月クールの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』に、キャスティングではなくオーディションで選ばれ出演が決定し、本格的なドラマデビューを果たした。出演の際には、それまでのトレードマークであったロングヘアをショートカットにして大胆なイメージチェンジを図った。
累計310万部超の大ベストセラーをドラマ化!剛力彩芽が、月9ドラマ初主演!『ビブリア古書堂の事件手帖』 - とれたてフジテレビ


 役のために「それまでのトレードマークであったロングヘアをショートカットにし」た剛力さんが、ロングヘアがトレードマークである役をショートカットのまま演じる。それはちょっと世の中ショートカットに都合よすぎだろ?

 映画やドラマの役を理由に髪を切る例はよく目にします。最近では新垣結衣さんがドラマ『らんま1/2』で髪を切ったことから少なくとも国内ファンの一人を失いました。そうでなくでも十代から二十代にかけての女性は髪を切る人も多いですから、今年も蒼井優さん・山本彩さんがショートカット一門に加わりました。

 本人の選択にどうこう言うものでもないですしとても言えませんが、こういう例(※ショートカットのままロングヘアの役を演じる)ができると、断髪を促進するのではないかと不安で仕方がありません。

 最近ライトノベル魔法科高校の劣等生』であるキャラクターの髪の色が小説では黒なのに挿絵が青いという話を原作ファン一部がtwitterを始めずっとしていたら、新巻ではそれまでより髪の色が黒くなったという事件というかなんというかがありまして

魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)

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 私自身はあまり規模の大きいところに個人がとやかく言うのどうなんだろうねと思って黙っていた(わけでもなくそこそこ大人しくしていた)のですが、12月発売予定の新刊表紙の黒ロン深雪さんを見て、「やっぱり黒ロンはいいな、黒ロンじゃなきゃいやだな」と思ったので、こういうことも言うだけ言っときます。はい。

 黒ロン(の役)は(黒ロン以外の)何物にも代えがたい。