今週の黒ロン:『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』

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ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

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 既に各所で言われている通り『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』は黒ロン映画に他ならない。他ならないが、あえて補足するとこれは黒ロンバサアア映画であると言った方がよい。
 説明しよう。黒ロンバサアアとは黒ロンの見せ場で髪がバサアアすることを言う。ちょうどこのCMのような感じで。





 『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』ではこの黒ロンバサアアが少なく数えても7回は出てくる。2時間映画で7回の黒ロンバサアアとなると実に20分に1回以上のペースで黒ロンバサアアしていることになる。が、実は映画での黒ロンバサアアは回数的には主に前半に固まっている。
 では後半の黒ロン力が落ちているのかと言えばそうではなく、むしろ増している。同じシーンを重ねることで違う意味を出すタイプの手法で、後半の黒ロンバサアアは前半とは意味が異なる。決意の黒ロンバサアアが愛の黒ロンバサアアに変わるときがこの映画の真価である。

 水上悟志『サイコスタッフ』は1話に1度のパンチラシーンを入れるコンセプトで作られたらしいが、『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』にも黒ロンバサアアへの偏執的な愛を感じる。そしてどれもまんべんなくかわいい類の蒼樹うめデザインで、ここまで群を抜いた黒ロンが見られるとは思わなかった。それも含めて如何に黒ロンバサアアを美しく見せるか考えられた映画が『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』なのだ。