歯磨きが楽しい

 最近歯磨きが楽しい話はまず歯ブラシを新調したところから始まる。キスユーの歯ブラシというスグレものがあって、数年前から2chの買ってよかったものスレみたいなまとめでは常連のアイテムだ。こいつは歯磨き粉が要らない、水だけで磨けるのが特徴で、柄の金属部を持つと(スイッチみたいでかっこいい)マイナスイオンが流れ(このうさんくささも良い)歯垢を除去する(らしい)。実際使ってみて歯磨き粉を使わなくても全然すっきりするし、この不思議な感覚が歯磨きというルーチンワークの刺激となり、改めて歯磨きの楽しさが見えてきた。そう、歯磨きは楽しい。
 歯を磨いている間は無心になれる。それが、良い。チャッチャッチャッ一丁上がり。チャッチャッチャッもう一丁。
 無心でいられる時間というのは案外貴重なもので。本当に何もやっていない状態では意識が拡散してしまうし、何か一つ集中していないと無心にはなれない。集中しても無心でいられるくらいルーチン化しているものというのがまず条件で、またいくらルーチン作業でも仕事なんかでは他人という不確定要素が割り込んでくるから難しい。
 歯磨きはそれらの条件を満たし、かつ特別モチベーションもエネルギーも時間も要らない。あまりにルーチンワークと化して身近になりすぎてみんな見落としているが、歯磨きはすごい。楽しい。