読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

パンケーキをめぐる冒険 ~エッグスンシングス編~

 「パンがなければパンケーキを食べればいいじゃない」と言ったマリー・アントワネットは高級パンケーキ店には長蛇の列待ちをしなければ入れない庶民の苦労が判っていなかったのだろう。

 このパンケーキブームも早3・4年が経つが、今も原宿ではパンケーキを求める女子共が開店前から長蛇の列を作っている。その筆頭がエッグスンシングス原宿。日本にハワイ系パンケーキを広めた老舗パンケーキ店だ。

 ハワイ系パンケーキは他のパンケーキ店と比べて生地が厚くない。薄いホットケーキと分厚いパンケーキという概念を壊したエッグスンシングスのパンケーキは、厚みこそないが高さは充分にある。それがエッグスンシングスが誇る生クリームの高さだ。



f:id:mercury-c:20140306100139j:plain


 こんな感じだ。
 ちなみにこれは生クリーム倍というオプションを付けたため普通のやつはここまでではない。

 とはいえ他に類を見ない生クリーム盛りである。
 この見た目。思わずフェイスブックに上げてイイネをもらいたくなる写真映えが、今やパンケーキブームの代名詞レベルに有名なエッグスンシングスのすごさである。

 さてイイネをもらった時点ですでにパンケーキ紀行の目的は半分以上達成しているが、せっかく早朝から並んでお腹も減っているので食べることにしよう。うん、生クリームがじゃまだ。

 エッグスンシングスの生クリーム塔はすぐ崩れる。溶ける倒れる。食べる前の一瞬がパンケーキなのだ。

 賢明な読者諸氏はお気づきのようにこれだけの量のパンケーキと生クリーム、ひたすら飽きる。飽きるのは店も重々承知でシロップを数種類用意してある。味は忘れたがけっこうおしゃれな名前だった覚えがある。

 3口で生クリームきついマジきついもうムリ状態になっていた俺は早速シロップのお世話になっていた。前日には歯医者にかかっていた気がする。

 しばらくはシロップで凌いでいたが、早朝から甘いもの、それもこの量を食べる限界は近かった。あと1枚というところで自分でも驚いたことにギブアップした。
 俺の女子力ではエッグスンシングスは相手が悪い。女子力はパワーゲームではなく相性ゲーだ。そう自分に言い聞かせてフォークを置いた。

 以来エッグスンシングスには行っていない。

 エッグスンシングスを訪れたのはパンケーキマイブームが始まってすぐのことで、だから振り返ると失敗は多くあった。

 興味本位から好きでもない生クリームのオプション2倍にしたこととか、待つのがじれったくて比較的早く入れるテラス席に入ってしまったこととか(朝の日差しが生クリームを襲う+並んでいる列の皆さんが視界に入ってしまう)。

 失敗を含めこのときの経験からパンケーキ文化をいろいろ学んだと思う。ある意味俺のパンケーキブームもここから始まったのだろう。いずれエッグスンシングスには借りを返しておきたい(空いてるときに)。


 余談だがこの後、甘くない食事系パンケーキを求めてパンケーキ店をはしごしている。パンがあろうがなかろうがパンケーキを食べるのだ。