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今週の黒ロン:『白銀妃』

今週の黒ロン

 睦月のぞみさんの新作『白銀妃』がとても楽しかった。この人の漫画はいつもそうだけど、面白いより楽しいが強い。



 あらすじはとある国の王の側室にすげえ美人の銀髪ロングさんがスカウトされてラブロマンス(に、なる予定)と、非常にオーソドックスな設定にして


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 このレベルの後宮のルールを主人公が理解するのが1巻の最後というだけでもうこの漫画おかしい。


 できあがった古風な設定でキャラクターは今風なノリというのが根幹のおもしろさで、中世ぽい娘たちが普通にカロリーとかペロペロとか言う(ペロペロ?)。

 ギャグは主役のリリーニャはたいそうな美人だけどたいそうな天然でもあるという残念美人ネタで主に回していく。


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 周りの男が王様だけで王様には既に好かれているので、残念美人いじり特有のいやーな感じがしないのも好感。帯にもあるけど残念美人よりは天然な美人といったイメージ。


 この漫画、話の都合上エロ表現も要るのだけど、それがギャグのテンポをじゃましていないのがすごく良い。エロ描写がうまい漫画はエロコメの方向に行きがちだけど、睦月さんのエロ描写は巧くてかついやらしくないから『白銀妃』のような独特の空気が成り立っている。

 リリーニャのすごい美人描写→ギャグ描写→エロ描写と異質な表現をシームレスにつないでいけるのは睦月さんの絵柄に依るもので、自分がこの人の漫画が好きな理由でもある。

 前作『兎の角』はちょっと唐突な終わり方をしたけれど、『白銀妃』は(一応)王様とリリーニャの恋愛ものと話の枠組みができあがっているので構成的には安心できて、かつ黒ロン出てくるのが今作の推しポイントであります。

 王様ハーレムの二番手美人・エーデル(画像一枚目)(こちらも天然美人)がW杯美女サポーターで出てきそうな褐色肌泣きボクロ黒ロンで、二番手美人というポジションゆえ自由に動けてトリッキーに話を回していく。この人が出てくる1巻後半からは特に(話しが進んで)おもしろく、今後が楽しみな楽しい漫画である。