読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

黒ロンオブザイヤー2014(新刊部門)に投票しました

 黒ロンオブザイヤーやってます。締切まだなんでどしどしご応募ください。それでは当ブログの新刊部門を発表。

  • 『累』

累(1) (イブニングKC)

累(1) (イブニングKC)


 大女優であった母の残した口紅。それは塗って口づけをすることで相手と顔が入れ替わるという魔法の口紅だった――。母に似ず醜く生まれた少女・累の反撃の物語であります。
 初期からインパクトが強くまた表紙デザインも良くで注目していた漫画ですが、サスペンスな緊張感がテンポよくここまでとても面白い。現在は都合のいい顔を手に入れた累が美人ライフを送る一方で何やら別の動きも見え始め、物語はさらに広がる予感がします。個人的には次々と出てくる美少女をみんな黒ロンに変えていくカタルシスに富んだ黒ロン漫画として読んでおります。

関連今週の黒ロン:『累』 - 水星さん家


  • 『運命の女の子』

運命の女の子 (アフタヌーンKC)

運命の女の子 (アフタヌーンKC)


 ヤマシタトモコさんの漫画には実は黒ロンがあまり多くありません。と言うか改めて振り返ると驚くほど少ないことに気づくはずです。どうやら著者自身がショート好きらしいのですがなんとも惜しいことです。
 そんなヤマシタさんが珍しくザ・黒ロンを描いたのが『運命の少女』収録の第一編『無敵』。アフタヌーンに読切掲載されたときも黒ロンの時点で「おおっ」と反応したものですが内容もすごい。
 女性刑事が容疑者である黒ロンを取り調べるところから始まりますが、この黒ロンがどうも異常に見える。取り調べが進む中で少女が何をやったのか事件の全貌が明らかになり、これを受けて「無敵」と言ってしまう黒ロンさんマジ無敵なお話です。描写にしても通常の美少女ぽい描き方とも少し外して、怖さを感じる黒ロンに描かれていて、これまで黒ロンを避けてきたヤマシタさんがあえて黒ロンを選んだのもなるほど納得です。
 イメージとしては『羊たちの沈黙』の冒頭、クラリスレクター博士の出会いの場面みたいなものですね。黒ロンレクター博士


スピーシーズドメイン 1 (少年チャンピオン・コミックス)

スピーシーズドメイン 1 (少年チャンピオン・コミックス)


 こわい黒ロンが続いたので最後はコメディ系で。
 WEBサイト「ろくでなしの詩」管理人・俊さんが商業誌デビュー。WEB漫画やpixivから商業誌連載の話ももう珍しくない昨今ですが、十年前ここのFate漫画を読んでFateを、さらにはインターネットオタクカルチャーを知った自分としてはあの俊さんがというのは感慨深いです。
 内容は魔法が使いたいが使えない黒ロンエルフの風森さんが魔法のような科学を使える少年と出会ってペースを乱されるという、俊さんの過去作同様、マイペース男子に翻弄される常識人女子というお得意の形であります。ですがそれを、黒ロンでやっているのがすばらしい。エルフ耳って自分は今まであまりピンとこなかったのですが(というか亜人種全般あんまり好みじゃない)『スピーシーズドメイン』を読み終えた後は「エルフ黒ロン最高や!」となるので良い漫画ですやはり。