2014年に食べたパンケーキ店ベスト10

 今年はパンケーキ版『孤独のグルメ』みたいな生活をしていたので年間パンケーキまとめを発表します。私のパンケーキ観についてはここに含み切れなかったため過去記事を参照いただきたいところですが別に参照しなくてもいいです。


  • 1位:『ビルズ 表参道』

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 今を楽しめるのがパンケーキの醍醐味だが、過去を変えられるパンケーキはこのbillsの他にない。その意味で今年最高のパンケーキにbillsを推すことにした。
 パンケーキがおいしいというのはパンケーキ店にとってあくまで一つの要素でしかなく、店のおやじは頑固で愛想も悪いが味は最高ならばオールオッケーのラーメンとは一線を画している。パンケーキはシチュエーションがとても大事なのだ。パンケーキは食べ物よりは宝塚やジャニーズに近い、夢なのだと思う。
 billsのファンタジー空間ではパンケーキを食べる今その瞬間を思う存分肯定し楽しむことができる。それに止まらず過去の記憶を塗り替えこのbillsライフを昔から過ごしてきたかのように思えてしまう。その点で他のどの店よりbillsがこのパンケーキ文化に沿って最も優れていると判断した。行列を作るのがステイタスのようになっている人気店の中で、唯一並ばなくてよいことも良いところだ。

  • 2位:『カフェ&ブックス ビブリオテーク 有楽町』

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 この店はぼくが初めてパンケーキを(not ホットケーキを)食べた店であり、したがってとても思い入れある店だ。今年はいろんな店を回ってみたいと考えていたために、このまとめに入れているパンケーキ店でも今まで複数回行った店はほとんどないが、このビブリオテークだけは例外で数度訪れている。ヨーグルトを生地に混ぜたパンケーキは重量感もありおいしい。とにかくおいしいと思えるパンケーキで、この店にはじめに行かなければ今のようにパンケーキばかり食べていないだろう。食事系パンケーキを知ったのもこの店が初で(生地が食事系に合っている)、朝食かお菓子のイメージしかなかったパンケーキをランチとして食べる楽しさもここで知った。

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 トイズの街・探偵の街・ミルキィホームズの街ヨコハマは実はパンケーキの街でもある。その理由にはひとつ、港町の立地の良さがあると思われる。特に横浜ベイクォーターの水辺に面した立地は、外観や点愛からの眺めを生み、他の高級パンケーキ店にはない大きなメリットと言える。
 もちろんパンケーキ専門店であるからしてパンケーキもうまい。ヨーグルト・バターを混ぜた生地は口当たりはふわっとしていても重量感があり、生クリームがなくても生地だけで濃厚なパンケーキを体験できる。

  • 4位:『J.S. パンケーキカフェ 青山店』

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 青山ブックセンターの周りは東京の中で好きなスポットのひとつだが、そのすぐ近くにパンケーキ店がある。
 写真は「とにかく厚い」とか「とにかく生クリーム多い」とか分かりやすい見た目のすごさではなくかといって決して地味ではない、きれいにデコレートされたパンケーキは芸術品のよう。上品な女子力を感じるパンケーキだ。
 またJ.S. PANCAKE CAFEは紅茶に拘りのある店というのも珍しいところで、パンケーキにはコーヒーをセットする店が圧倒的に多い中で、ここだけは紅茶を推している。おいしい紅茶を楽しめるのも貴重な機会で良かった。

  • 5位:『雪の下 銀座』

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 銀座の中心からはやや外れてあるが、店外の階段にずらっと並ぶ行列。かき氷とパンケーキで有名な喫茶店、雪の下に参りました。雪の下のパンケーキはアルコールを使用した高級感のある大人のパンケーキ、またコーヒーはコーヒー好きの間では有名な堀口珈琲と拘りあるところが特徴。老舗の喫茶店ほどパンケーキは伝統的なホットケーキ一種しかないものなので、こういう伝統喫茶店と流行パンケーキのマッチしたところは雪の下の良さであります。
 ただこの銀座店について言えば店内があまりに狭く、店員との物理距離も近いためゆっくりパンケーキを楽しむにはマイナスに働いた。別の店舗で広いところがあれば改めて訪れたい。

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 日本のパンケーキは厚いのが特徴。その道を究めとにかく厚いパンケーキを求めるならばソンジンだ。見よこの日本最厚のパンケーキを。行くぞソンジンもらうぞイイネ。
 同系のパンケーキだと星乃珈琲に近く、あれの卵を多くしてもっと厚くしたやつと思っていただければたぶん正解。

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 ヨコハマの元町中華街のあたりにあるパンケーキリストランテは、チェーンでないパンケーキ専門店だ。
 写真を見れば一目瞭然のモーニングのお手本のようなセット。モーニングメニューでパンケーキ以外のサイドメニューがここまでそろった店もないので、一日の始まりはパンケーキからという理想的な生活をスタートできる店だ。
 店内も広くそう込み合ってはいないし、女子力パンケーキの店よりは落ち着いた客層で食事系のパンケーキもそろっているため、誰にとっても入りやすいことも好感だった。なおパンケーキ自体はシンプルでこのモーニングしか頼んでいないため今回はこの順位とさせていただいた。

  • 8位:『ロージーズカフェ ルミネ大宮』

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 大宮はパンケーキにははっきり向いていない街だが、そんな場所でもこのようなパンケーキ店が生まれてしまうところにパンケーキの持つポテンシャルを感じてしまう。薄いのがホットケーキ、厚くふわっとしたパンケーキという一般認識に一石投じる、薄く焼き上げたオーブンパンケーキは、あなたのパンケーキ観を変えるに充分だろう。種類も多く、また厚く焼かないために待ち時間が短いことも他のパンケーキとは文化の違ったおもしろさだ。

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 以前レイクタウンに用があったとき、せっかくだからレイクタウンすべてのパンケーキ店を回ってみようと思い、実際やりましたが、結局は初めに行ったこの店が一番でした。まずはモーニングで500円を切る価格がお手頃。写真がそのモーニングですが、よくあるソーセージとスクランブルエッグとパンケーキというモーニングセットとは一味違った、色合いや食材からもおしゃれな感じがします。店内の造りもヨーロッパ風で、またレイクタウンからは外にあるため人が少ないことからも落ち着いた空気が出ており、一人でパンケーキと向き合うことができる良い店だった。

  • 10位:『モクオラディキシーダイナー 柏』

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 ハワイ系のパンケーキはどうも口に合わないなーと気づいたのは最近のことですが、振り返ると今年も初めの方に食べたモクオラはけっこうよかったなーと。生地が薄く広い上に生クリームが盛られた単調な味のパンケーキが苦手なので、そこそこ厚みがあり、また酸味があることが自分に合っていた。



 今年の漢字がパンケーキになるくらいパンケーキがマイブームな年でしたが、不思議とはてなでパンケーキの話をしている人はあまり見かけません。ただイイネをもらうため女子力アピールのツールとなっているかのようなパンケーキもその文化について調べるとなかなかおもしろいもので、フェイスブックのおもちゃにしておくにはもったいないポテンシャルをパンケーキには感じています。そんなわけで来年はパンケーキブログが盛り上がるといいなという気持ちでここまで書き終えました。皆さまの年越しパンケーキや初パンケーキの参考になれば幸いです。それでは良いお年を。