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今週のマガジンに『スクールランブル』最終回が載っているという話

 今週の週刊少年マガジンに『スクールランブル』番外編が載っています。8年ぶりに帰ってきたスクランの、これ以上描くと蛇足になるめいいっぱいの事実上最終回であったと思います。


natalie.mu


週刊少年マガジン 2016年53号[2016年11月30日発売] [雑誌]

週刊少年マガジン 2016年53号[2016年11月30日発売] [雑誌]


 スクランは高校生の頃に読んでいた漫画で、作中のキャラクターと同年代であったこと。また当時のメジャーどこ少年誌ラブコメでは珍しく露骨な男性向けエロ描写のないことから、「スクランはギャグ漫画だから」というエクスキューズを持って俺たちが堂々と読めるラブコメであったと記憶しています。

 スクラン最終回(あえてこう呼ぶ)は、6ページしかなく、内容は本当に大したことない。

 沢近たち元2年C組の女子が、何度目かの同窓会で久しぶりに集まる。高校生の頃を振り返って、「あの頃はよかったね~」みたいに話している。それぐらい。
 でも会話の端々から感じられるのは、あの頃はよかったとい言いながら、今もあの頃と同じようなことをやってるんだな、ということ。
 大人になって立場や環境が変わって、また行動範囲が広がって、言動が大人の振る舞いの枠に移っただけ。本質的には彼女たちはあまり変わっておらず、まだ同じようなことを続けているように見えます。

 それはいつまでもスクールなランブルをぐるぐる回っている俺たちに、大人になってからも形を変えて同じようなことはできるし、やっていていいんだよと語りかけるかのよう。

 中高生が主役になることの多い日本のフィクションはモラトリアムな問題を抱えていると指摘されることもあるけれど、だからこそスクランのような永遠のスクールライフコメディの作品で「大人になってからも楽しいよ。あの頃があったから今幸せだよ」と言ってもらえるのはとてもすてきなことだと思う。俺たちもきっと、スクランを読んでいた日々があったから今があるし、そう思えるのは幸せってことなんだ。