今週の黒ロン:『明日ちゃんのセーラー服』

  • はじめに

 9月6日は黒髪ロングの日ですね!
 ……という文化を根付かせるために、このブログでは企画してきました。肝心のブログ活動が停滞しがちですが、個人としては続けられるうちは続けていきますので、ついてこれる方はぜひついてきてください。


  • 黒髪ポニーテールと黒髪ロングのちがい

 黒髪ポニーテールと黒髪ロングのちがいについて考えています。

 髪を結ぶとポニーテールやツインテールと呼ぶのにそれとストレートロングを分けて考えるのはわけが分からないよという意見をたまにいただきます。これにうまい説明はできないものかと考えてきましたが、最近『明日ちゃんのセーラー服』を読んで、黒髪ポニーテールと黒髪ロングのちがいは例えばこういうことなんだよって答えを思いついたので書きます。


  • 『明日ちゃんのセーラー服』とは?

 黒ロンセーラー服女子中学生漫画です。


  • 『明日ちゃんのセーラー服』第2話「パチパチ」から

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「髪をしばると少し緊張がやわらぐ気がする。「やわらぐ」っていうより身が「引き締まる」…かな」」


 連続する動作のイラストで3ページにわたり、明日ちゃんが髪を結び終わるまで(身が引き締まるまで)を描いています。この漫画にはこういう表現がよくあり、明日ちゃんの日常をリアルタイムで追っているかのように感じられます。

 で、なんで明日ちゃんの身が引き締めているかと言うと、これが登校初日だからなんですね。中学受験して初めて通う学校で、新しい環境や仲間とうまくやっていけるか不安で緊張しています。ちなみに明日ちゃんは田舎の少人数学級で育ってきて、自身が心配する通り少し言動が変わっています。

 緊張しすぎて学校に早く着きすぎてしまった明日ちゃんは、同じく早くに登校していた少女と出会います。展開を細かに説明する必要はないので省略しますが、その子も明日ちゃんと同じように投稿初日の緊張で早く学校に来てしまったのでした。いろいろあって彼女と打ち解け、そして自分と同じように不安や緊張、楽しみがあるんだと知った明日ちゃんは、そこで登校時に結んだ髪を解きます。


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  • ストレートロング → ポニーテール → ストレートロング

 このエピソードでは、新しい環境に緊張して臨む女の子が、自然体でそこに適合できるまでを髪型の変化で表現しています。
 たしかにポニーテールはフォーマルなビジネスな形で、黒ストロングはよりプライベートで自然体な形という傾向はあるように思います。

 ビジネススタイルの髪が長い人ってだいたい髪を結んでいます。スポーツ選手が髪を結ぶのは運動のじゃまになるから当然と思っていましたが、スポーツでなくても同じで、髪が流れているとひっかかったり絡まったりするかもしれないリスクがあって、「集中力が散る」ということなんでしょう。プラスしてジンクスと言うか、ちょっとした儀式めいたものも感じます。髪を結ぶという過程を経て外見を変えることで内面の意識を高く持てるという。

 ここまでくれば、髪を結べばすぐにポニーテールやツインテールになるのに、それとストレートロングを分けて考えるのはわけが分からないという方もよく分かってもらえたと思います。お察しの通り、構成する要素が同じなら同じものじゃん?って態度は豆腐と醤油を、牛乳とヨーグルトを同じものにしてしまい、幼女なんて70%水です。

 今ここに改めて宣言しましょう。黒髪ポニーテールと黒髪ストレートロングは別ものだと。

 さて、ポニーテールはビジネススタイルで、ストレートロングはカジュアルな自然体という仮説を得ました。
 が、これは不十分な説明です。個別のケースを考えてみると当てはまらないことも、むしろ逆になることも多いからです。あくまで1要素というか、両者にとって1つの側面でしかないと捉えるべきでしょう。
 黒髪ポニーテールも黒髪ストレートロングも、もっと多様な面があり、つまり多様な魅力があるはずです。それを知るためには考えること。黒髪ロングについて考えること。それが必要なのです。はじめましょう。まずは1年に1度でも。9月6日に。

 ということで今日はここまででした。ちがいが分かってもらえなくても、ちがうものだと(ちがうものだと思っている人がいること)分かってもらえれば幸いです。